実は簡単なGoogle検索アルゴリズム(被リンク編)


Google検索アルゴリズム変化の歴史をパンダとペンギン編UX編と振り返ってきたところ、SEO対策には小手先のテクニックではなく考え方が重要であることがわかってきました。
人工知能RankBrainに「このサイトをおすすめしたい」と思ってもらえるように、「役に立つ」「わかりやすい」「信頼できる」サイトを目指すと自然と検索順位が上がるというものです。

 

今回はGoogleが明言している検索順位判定基準の3大要因から、さらに重要となる要素「被リンク」を見ていきたいと思います。

 

SEOの3大要因とは?

Googleが長年明らかにしてこなかった検索順位判定の要素について、ある時下記のように言及されました。

 

まず2015年12月に人工知能RankBrainを発表した際、RankBrainが「3番目に重要なランキング要因である」としました。
そしてその翌年の2016年3月にライブ配信されたGoogleエンジニアのセッションで「コンテンツそしてサイトへのリンクが重要」という話も出たのです。
その結果これがSEOランキングの3大要素なのだ!ということになりました。

 

1&2位同着 リンクとコンテンツ
3位 RankBrain

 

このブログではコンテンツの質とRankBrainが重要なことはすでに見てきましたが、リンクについてはペンギンアップデートでダメって言ってなかった?と思われた方がいるかもしれません。
リンクには実は、良いリンクと悪いリンクがあるのです。

 

被リンクとは?

SEOランキング要因の被リンクインターネット上のどこかに自分のサイトへのリンクを貼られることを「被リンク」と呼びます。
つまり被リンクは、サイトが誰かに紹介されたり、おすすめされることなので、人気のバロメーターにもなりえるのです。
人工知能RankBrainではなく、リアルの人間がサイトの良し悪しを見てリンクを貼っているので、重要なサイト評価基準となることにも頷けます。
ではただ被リンクの数が多ければいいのかというとそうではありません。どのようにリンクが貼られているかも含めて評価されています。

 

良いリンクとは?

これらのリンクがあると、サイトはGoogleから評価されやすくなります。
良いコンテンツを発信し続ければ自然と良いリンクが増えるものと考えましょう。
・高品質のサイトからのリンク
・リンク元とリンク先の内容に関連があること
・自然増加しているリンク
 

悪いリンクとは?

これらのリンクがあると、サイトはGoogleからペナルティを受けやすくなります。
被リンクは重要ですが無理矢理増やしてはいけません。
・低品質のサイトからのリンク
・自作自演のリンク
・不自然なリンク

 

被リンクを増やすには?

自然に良い被リンクが増えることを待つ以外に、自分でできる被リンク対策はあるのでしょうか。
 

内部リンク

自分のサイトの中にある被リンクが内部リンクですが、自分で自由に増やせてしまうため外部リンクより影響は少なめです。
サイト内にページをたくさん作り、内部リンクが増えていけば被リンク自体は増えるのですが、そのために1つ1つのページの中身がスカスカになってしまうと逆効果です。
関連度が高く、内容の濃いページを増やしていけるのであれば、コンテンツの質向上とのダブル効果があります。
 

外部リンク

自分のサイトとは別のサイトから貼られる被リンクが外部リンクです。
悪い手法として昔流行ったのがサテライトサイトです。本体のサイトの子サイトを量産し、一斉に本体に向けての外部リンクを貼るという手法です。
そのためGoogleは過去に外部リンクを判断基準に入れないとどうなるかのテストもしたそうですが、結果がめちゃくちゃになってしまったために、今でも検索順位ランキングの重要なファクターになっているんだそうです。
同じサイトをコピーしただけなど質の低いサテライトサイトは悪いリンクとして判断されますが、コンテンツが豊富でそれ自体に価値のあるサイトを複数つくることができるのであれば、効果を出すことはできます。
 

ブログからのリンク

店舗を経営している人がブログを始めた場合、お店に関係のない日常生活のことばかりを書いたり、更新がほとんどない場合は、そこからお店のホームページにリンクを貼ってもプラスにはならず、逆にマイナスになりかねません。
お店に関連する内容をたくさん書くことで、被リンクの効果を生むことはできます。
ただしリンク元コンテンツの質も問われますので、文章量が少なかったり宣伝ばかり書いていては効果が薄くなってしまいます。
見ている人の役に立つ情報を常に発信し続けることがポイントです。
 
ブログはやるならとことんやらねばならず、中途半端になるのであればやらない方が良いということになりますね。
でもだからといって始めなければ何も進みません。短い文章でもまず続ける、続けられるようになったら内容を意識する、と段階を踏んでやってみましょう。
コツコツと積み重ねたものは財産になります。早く始めれば始めるほど、その財産は増えます。
 

SNSからのリンク

最近は人に伝えたい記事やサイトがあると、まずTwitterやFacebookなどのSNSでシェアされることが多いです。
残念ながらSNSからのリンク自体には「nofollow」という「リンク先は検索ロボットのクロール対象外ですよ」という意味のタグが付けられ、リンク先のサイト評価には直接つながらない仕様になっています。
 
だからといってSNSでの情報発信が無意味なのではありません。まずサイトの存在を知ってもらうにはSNSが最適であり、情報が拡散するスタートはSNSだからです。
まずは知ってもらうこと、興味を持ってもらうことが重要で、そこからたくさんの人のブログやサイトで紹介されるという「良い被リンク」が増えていくことを目指しましょう。
 
ちなみに「nofollow」である、ということはリンク元のコンテンツ質が問われないことであり、それが逆にSNSのメリットとも考えられます。
文章が苦手な人はまず、ブログの前にTwitterの短い文章から始めてみると良いかもしれません。
ただし自分のビジネスと関係のないことばかりを書いても、ビジネスのターゲット層に届かない可能性が高いので、「こんな人に届けたい」という気持ちは忘れないようにしましょう。
 

リンク&コンテンツ

以上のように、被リンクが検索順位を上げるために大事な要因で、良いリンクと悪いリンクがあるということを見てきました。
リンク売買のような不正に被リンクを増やす行為は絶対にやってはいけませんが、良いコンテンツとセットで被リンクを増やすことはSEO対策として有効なこともおわかりいただけたと思います。
 
Googleさんが言っていたSEOランキングで最も重要なのが「リンクとコンテンツ」というのは単純に同着だからなのではなく、「両方が揃ってはじめて成り立つ」という意味なのかもしれませんね。
 
いずれにしても、サイトのコンテンツの質を上げたり、被リンクを増やす一番の目的は、自らのビジネスをまだ見ぬ潜在ユーザーに届けるためです。
順位ばかりに囚われず、すべてはユーザーのためという意識を忘れないようにしましょう。