CVR、CTR、CTCとは?Web広告の専門用語の覚え方


新店舗や新商品のお知らせ、キャンペーンの告知など、新規のお客さんを呼び込みたいときは、チラシをつくって配ったり広告を出したりしますよね。
その効果があったかどうかを細かく検証したいときにはネット広告が適しているのですが、ややこしい専門用語が多くとっつきにくいかもしれません。

 

そこで今回は広告全体の種類と、Web広告の専門用語にどのようなものがあるのかをご紹介しますので、広告選びの参考にしてみてください。

 

広告の種類

Web広告の専門用語

マス広告

mass(大衆)へ一気に伝えるための広告で、主に認知層向けです。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌が4大マス媒体と呼ばれています。
 

SP広告

Sales Promotion(セールスプロモーション)のための広告で、主に潜在層向けです。
フリーペーパー、ダイレクトメール、交通広告、屋外広告、店頭POPなど多岐に渡ります。
 


Web広告

インターネット上の広告全般を指すため、その用途も種類も多岐に渡ります。
例えばYahoo! JAPANブランドパネルビジョンのようにアクセスユーザー全体つまり認知層に向けた純広告枠、Googleディスプレイネットワークのようにユーザーの興味関心に合わせ潜在層に向けたディスプレイ広告枠、Google Adwordsのようにユーザーの検索内容に連動し顕在層に向けたリスティング広告などです。
その他にもメルマガ、動画広告、SNS広告、アプリ広告などもあり、それぞれターゲットを絞ることが可能です。
 

メリット/デメリット

マス広告は知名度を広げるブランディングの効果が高いというメリットがあるものの、費用が高く効果測定が難しいというデメリットがあります。
SP広告はマス広告よりも費用が安く、回収率など一定の効果がわかりやすいというメリットがあるものの、消費者のニーズに合わせた対応が難しいためそもそも回収率が低いというデメリットがあります。
Web広告は予算やユーザー層・ニーズに合わせた広告を出すことが可能で、リアルタイムに効果測定とその改善ができるというメリットがあります。デメリットはネットを使わない層へのアプローチが弱い点と、SNS等での情報はコントロールできないため良くも悪くも外からの影響を受けやすいという点です。
 

Web広告の用語集

各広告の特性を理解した上で目的に合った広告選びが重要となりますが、Web広告は少額から始められて効果測定もできるので試しやすいですよね。
でもその効果測定に使われる用語が、CVR、CTR、CTCのように「C」ばっかりでややこしい!

理由は略称に使われている単語が、Conversion(コンバージョン)、Click(クリック)、Cost(コスト)と「C」で始まるものばかりだからです。
この単語の意味を知った上で覚えると、似たような用語の違いがわかりやすくなります。
それでは目的別にネット広告用語をご紹介します。
 

数値を示す指標

IMP(インプレッション数)

Impression(インプレッション)の略で、広告が表示された数のこと。
 

CT(クリック数)

Click Through(クリックスルー)の略で、広告がクリックされた数のこと。
 

CV(コンバージョン数)

Conversion(コンバージョン)の略で、購入や問い合わせなどの目標を達成した数のこと。
 

UU(ユニークユーザー数)

Unique User(ユニークユーザー)の略で、UU数は一定期間内にWebサイトへ訪問した人数のこと。
 

SS(セッション数)

Session(セッション)の略で、SS数は一定期間内にWebサイトへ訪問者がアクセスした回数のこと。
 

PV(ページビュー数)

Page View(ページビュー)の略で、PV数は一定期間にWebサイトでアクセスされたページの総数のこと。
 

割合を示す指標

Rで終わるものは、〇〇レートの略で、〇〇の割合の意味になります。
 

CVR(コンバージョン数率)

Conversion Rate(コンバージョンレート)の略で、目標達成率を示すが、基準とする数値は目的に応じて使い分ける。
CV(獲得件数)÷SS(セッション数)
CV(獲得件数)÷UU(ユニークユーザー数)
CV(獲得件数)÷PV(ページビュー数)
 

CTR(クリック率)

Click Through Rate(クリックスルーレート)の略で、表示広告中のクリック率のこと。
CT(クリック数)÷IMP(広告表示回数)
 

CTC(獲得クリック率)

Click To Conversion(クリックトゥコンバージョン)の略で、総クリック数に占めるコンバージョン率のこと。
CV(獲得件数)÷CT(クリック数)
 

費用を示す指標

CPから始まるものは、コストパー〇〇の略で、〇〇あたりの費用の意味となります。
 

CPR(レスポンス単価)

Cost per Response(コストパーレスポンス)の略で、問い合わせ(サンプル申込や資料請求など)1件獲得あたりの広告費用のこと。
広告費÷CV(問い合わせ獲得件数)
 

CPO(注文獲得単価)

Cost Per Order(コストパーオーダー)の略で、注文(商品購入など)1件獲得あたりの広告費用のこと。
広告費÷CV(注文獲得件数)
 

CPA(顧客獲得単価)

Cost Per Acquisition(コストパーアクイジション)の略で、目標(申込+購入)1件獲得あたりの広告費用のこと。
広告費÷CV(すべての獲得件数)
 

CPF(ファン獲得単価)

Cost Per Follow(コストパーフォロー)の略で、SNSのファン1人獲得あたりの広告費用のこと。
広告費÷フォロワー数
 

CPC(クリック単価)

Cost Per Click(コストパークリック)の略で、広告1クリックにかかる平均単価のこと。
広告費÷CT(広告のクリック数)
 

CPM(インプレッション単価

Cost Per Mile(コスト・パー・ミル)の略で、広告1000回のインプレッション(表示)にかかる平均単価のこと。
広告費÷IMP(広告表示回数)×1000
 

対費用効果を示す指標

ROから始まるものは、リターンオン〇〇の略で、〇〇の効果の意味となります。
 

ROAS(広告費用対効果)

Return On Ad Spend(リターンオンアドスペンド)の略で、広告費に対してどれだけ売上が得られたかの効果を測定した値のこと。
広告経由の売上÷広告費×100
 

ROI(投資収益率)

Return On Investment(リターンオンインベスメント)の略で、広告費に対してどれだけ利益が得られたかの効果を測定した値のこと。
(広告経由の売上-広告費)÷広告費×100