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GoogleのBERT(バート)アップデートに向いたコンテンツとは?

BERTに向いたコンテンツといえばFAQ

以前ブログでGoogleの検索アルゴリズムの考え方が実は簡単であることをお話しました。
それは無理にSEO順位を上げようとする行為はNGで、ユーザーに必要とされる質の良いコンテンツを発信すれば良いというシンプルなものです。

Google検索アルゴリズム変化の歴史をパンダとペンギン編、UX編と振り返ってきたところ、SEO対策には小手先のテクニックではなく考え方が重要であることがわかってきました。人工知能RankBrainに「このサイトをおすすめしたい」と思ってもらえるように、「役に立つ」「わかりやすい」「信頼できる」サイトを目指すと自然と検索順位が上がるというものです。 今回はGoogleが明言している検索順位判定基準の3大要因から、さらに重要となる要素「被リンク」を見ていきたいと思います。 SEOの3大要因とは?Googleが長年明らかにし...
実は簡単なGoogle検索アルゴリズム(被リンク編) - StudioAK | 大阪蒲生四丁目からWebマーケティングで世界を狙う

実際には競合の多い分野では「コンテンツの質」をクリアしていること自体は大前提になってしまうので、そこから技術的にクリアしなければならないルールなどもたくさんあるのですが、このブログでは、小さなビジネスを営んでいるオーナーさんや、新しいサービスを展開しようとしている運用担当者の方に向けた情報として、引き続き「コンテンツの質」にフォーカスしたお話をしていきます。

そして今回取り上げるのは、2019年10月に実施された「BERTアップデート」と、どんなコンテンツが求められるかについてです。
 
 

BERTアップデートとは

名称にはなっている「BERT」とは、Bidirectional Encoder Representations from Transformers(Transformerによる双方向的エンコード表現)の略称です。
Transformerとは従来モデルより進化したAIの自然言語処理のモデルのことで、単語を文脈から捉え高速に処理することで、これまでより精度が高くなったそうです。

つまり、ユーザーが検索したワードを単語ではなく、文脈から意図を汲み、検索結果を表示することが可能になったということです。
このアップではまずアメリカで2019年10月に行われ、その後2019年12月には日本を含む多数の国の言語にも実装されました。

具体的にどういうことなのか「富士山じゃないおすすめの山」と検索した場合で考えてみます。
これまでであれば「富士山」「じゃない」「おすすめの山」はバラバラの単語として認識され、3つのワードが含まれているページが検索結果として出てきました。
これがBERTアップデート以降、「じゃない」という単語を文脈から「〇〇以外の」という意図で認識できるようになり、「富士山以外にも魅力的な山が!!静岡のおすすめ登山スポット15選」のようなページが出るようになったのです。

AIが学習を繰り返すことでどんどん精度は上がっていくと思うのですが、日本語は他の言語より難しいかもしれませんね。
 
 

BERTアップデートが生まれた理由

考えられる理由の1つ目は、デバイスの多様化により、スマートフォンやスマート家電などの音声検索などが増えたため、検索ワードが会話文に近くなったことです。
2つ目は、検索ユーザーの層が広がったことで、検索慣れしていないユーザーがキーワードを意識せずに検索するため、検索ワードが複雑化したことです。
昔からパソコン検索をしてきた層(私もそうですが)は、音声認識にちょっと抵抗があるかもしれませんが、ご年配の方がスマホやアレクサに話かけている姿が普通になってきましたよね。
そいった検索に慣れてない層にも、どんどんGoogle検索を浸透させていくためには、このアップデートが必要だったのでしょう。
 
 

対話型コンテンツの必要性

ではこの「BERTアップデート」以降、検索上位に表示させるためにはどうすればよいのでしょうか。
それは「ユーザーが検索しそうな言葉をそのままコンテンツにする」です。
実はこの考え方は、今に始まったことではなく昔からあります。
ユーザー目線のコンテンツのネタに困ったら、検索されそうなワードから考えてみようとか、「Yahoo!知恵袋」でどんな悩みが投稿されてるか見てみようとかはよく言われることです。
 

 

よくある質問形式

1番簡単なコンテンツは、よくある質問(FAQ)です。
1問1答形式なので文章を作るハードルは低いですが、疑問を持って検索するユーザーの検索意図に沿った内容を作りやすいコンテンツです。
実際にお客様からあった質問をベースにすると、SEO効果だけでなく、サイトを見た人の来店率や成約率のアップにもつながる可能性があり、FAQが整備されていると社内のお問い合わせマニュアルの代わりにもなります。
始めたばかりのビジネスやサービスで、実際の声が収集できない場合は、ご家族やご友人などから気になったことを教えてもらうとよいと思います。
 

レクチャー形式

1問1答よりも掘り下げた説明が必要な場合は、対話形式が向いています。
素人目線のキャラクターが質問し、専門家のキャラクターに答えてもらい、キャッチボールを行いながら説明をしていくコンテンツです。
この先にはマンガ解説などがありますが、構成を考えたりイラストを作ったりなど少しハードルが高くなります。
 

インタビュー形式

ビジネスやサービスの提供者側からのレクチャーは、ユーザーの問題解決のための有益なコンテンツになりますが、逆に「お客様の声」「顧客事例」もユーザーにとって有益な情報となります。
自由にコメントを書いていただく形式の「お客様の声」は、内容の濃いものをいただけるといいのですが、「よかったです」「また利用したいです」など簡単な感想にとどまってしまうことも多いです。
そのためレビューサイトなどで意図した内容を書いてもらう「やらせレビュー」が横行してしまうんですよね。
内容の濃さを誠実さの両方を成立させることができるのがインタビュー形式の「お客様の声」「顧客事例」です。ユーザーが気になりそうなことを質問していくことで、検索意図に沿った生の声をたくさん聞き出そうということです。
お客様への掲載許可、内容を要約するライティングなどハードルの高さはあります。
 
 

相談したくなる存在になろう

以上、「BERTアップデート」から求められるコンテンツの形をお届けいたしました。
難易度の低い「よくある質問」作りから始めてみてはいかがでしょうか。

ユーザーが検索するタイミングは、何かを調べたい時、悩んでる時など、何かを教えてほしいシチュエーションです。
自身の展開するビジネスを使うユーザーは何で困っているのか、自分の持っているどんな情報がその手助けになるのか。
専門知識を持ったご自身からは当たり前のようなことでも、それを知らないユーザーからすると有益な情報はたくさんあるはずです。
特別な形式にこだわらなくても、その1つ1つをブログにしていくだけでも誰かの役に立つかもしれませんよ。

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