3月なのにまた寒さが戻りましたね。まだまだ仕事場で電気ひざ掛けが手放せないAKです。
今日「飲食店は原則禁煙」「違反した個人は過料30万」「違反した業者は過料50万円」になるというニュースを見ました。
2020年の東京オリンピックに向けて受動喫煙対策を世界標準に合わせようという動きのようで、
この健康増進法改正案が決まると、早くて2019年秋に実施されるそうです。
うちは夫婦ともにたばこを吸わないので、吸えなくて困るということはありませんが、
確かに飲食店で他の人がたばこを吸っていて嫌な思いをしたことはあります。
ただそれも分煙などで十分なのではないかな?とか
居酒屋さんとかめちゃくちゃ売上減るんじゃないかな?とか
色々気になったので、少し調べてみました。
まず世界の標準から見たときに、日本の受動喫煙対策状況はどうなっているのでしょうか?
【e-ヘルスネット/進んでいる世界の受動喫煙対策】
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-05-002.html
え?
ニュースでもWHOから世界最低レベルと言われていると出てたけど、日本だけこんなにひどいとは、、、
日本の完全禁煙は「飛行機」のみ。
あとは一切規制なし。
逆にほとんどの国で規制なしなのは「自家用車」のみ。
ロシアにいたっては「自家用車」も完全禁煙!
うそでしょ?自分の車なのに?
日本ってほんとうに愛煙家天国なんですね。
さてさて話は飲食店に戻り、全面禁煙で売り上げ減るんじゃないか問題です。
やはり飲食業界では反発の声が多数出ているようです。
居酒屋チェーンのワタミでは過去に禁煙を導入したものの1年足らずで断念した過去があるそうで、
渡邉美樹氏いわく「10坪以下の飲食店で禁煙にしたら、間違いなくお店は潰れます」
お酒とたばこはセットのイメージがあるので、その意見にもうなずけます。
ところが!
その意見を覆す調査結果を見つけました。
【BuzzFeeD】
もしも飲食店が禁煙になったら…「行く機会が増える」4割超。反対意見も
https://www.buzzfeed.com/kazukiwatanabe/20170302-tabako?utm_term=.gjNJ7qxdo#.tgxzOnVwj
九州看護福祉大学の川俣幹雄教授が、10051人を対象に調査を行なったそうです。
対象者の内訳は喫煙者が1731人(17.2%)、非喫煙者が8320人(82.7%)。
これによると、
◎過去1カ月間に73.5%が受動喫煙をしていた
◎受動喫煙場所のトップは「飲食店」の62.1%
◎非喫煙者は受動喫煙「大いに不快」が60.8%
そして最後にこの質問。
「料理、飲み物、接客態度は優れているが喫煙可能だった飲食店が、禁煙になったらあなたはどうしますか?」
◎利用する回数・人数が増える=2384人(23.7%)
◎利用する回数が増える=1846人(18.3%)
◎特に変わらない=3926人(39%)
◎利用する回数が減る=600人(5.9%)
◎利用する回数・人数が減る=672人(6.6%)
◎わからない=623人(6.1%)
つまり、
◎禁煙で回数増える人 →4,230人(42%)
◎禁煙で回数減る人 →1,272人(12.5%)
◎わからないや変わらない→4,549人(45.1%)
結果、禁煙にすれば飲食店はお客さん増えるみたいです。
でもあれ?
これって単純にこの調査に参加した人の内訳が結果になっただけ?
◎非喫煙者 →8320人(82.7%)
◎喫煙者 →1731人(17.2%)
禁煙で回数減ると答えた人はほぼほぼ喫煙者で、
喫煙者の割合が少ないから必然的にこの結果になっただけでは???
うーーーーん。
ちなみにJTの調査によると、国内の2016年の喫煙者率は19.3%で、男性は29.7%、女性は9.7%とのこと。
そして居酒屋だけに限ると喫煙者率は50%~90%らしい。
これはたばこが煙たいから居酒屋に行かない人がいるためなのか、
居酒屋に行く人はたばこを吸うからなのか、どちらかはわかりませんね。
飲食店が全面禁煙になっても、減った喫煙者のお客さん分を、ファミリー層の獲得などで補うのがよいということでしょうか?
なにせ国民の80%は非喫煙者ですからね。