Gemがもし無くなっても慌てないために、今すぐやっておきたい3つの備え

Gemがもし無くなっても慌てないため3つの備え

前回の記事では、Googleの生成AI「Gemini」のカスタム機能「Gem」が2026年10月20日に廃止されるとの報道について、情報の出どころと確からしさを整理しました。結論としては、複数の海外テックメディアが報じている一方で、Google公式の発表はまだないという段階です。

「公式発表を待ってから動く」でも間に合うかもしれません。ただ、Gemに日々の業務を頼っている場合、直前になって慌てて対応するのはおすすめできません。今回は、実際に廃止されても困らないために、今のうちにやっておきたい備えを3つ、具体的な手順つきでご紹介します。

目次

なぜ「今のうち」の備えが大事なのか

理由は主に3つあります。

  • 現時点で、Gemの内容をSkills(後継とされる新機能)へ自動で移行してくれる仕組みは案内されていません
  • もし廃止が実施される場合、ある日突然アプリ内の表示が変わり、それまで登録していた指示内容を確認できなくなる可能性があります
  • 「あとでやろう」は忘れやすいものです。特に日々の業務で無意識に使っているツールほど、備えが後回しになりがちです

慌てて全部を移行する必要はありませんが、「見返せる形で今のうちに保存しておく」だけでも、いざというときの安心感は大きく変わります。

備え①:登録したGemの「指示文」をすべてバックアップする

まず一番大事なのが、これです。Gemに登録している指示(プロンプト)の全文を、Gemini以外の場所にも保存しておきましょう。

  • Geminiアプリを開き、左側のメニューから「Gemを見る」「Gemを探す」といった項目を開く
  • 自分が作成したGemを一つずつ開き、「指示」欄に入力している全文を確認する
  • 指示文をコピーし、Googleドキュメント・Word・テキストファイルなど、Gemini以外の場所に貼り付けて保存する
  • Gemの名称、用途(何のために作ったGemか)、指示文、参考資料としてアップロードしていたファイルがあれば、それもあわせて保存しておく

一点、注意しておきたいことがあります。個人のGoogleアカウントで作成したGemは、その人が異動・退職した場合に、社内の他のメンバーから見えなくなってしまうリスクがあります。この機会に、社内の共有フォルダなど、特定の個人だけに依存しない場所にまとめておくことをおすすめします。

備え②:業務のどこでGemに依存しているかを洗い出す

次に、自社の業務の中で、実際にGemをどこに使っているかを棚卸ししてみましょう。よくある例としては、次のようなものが挙げられます。

  • 問い合わせメール・LINE公式アカウントの返信文のドラフト作成
  • SNS投稿文の下書き作成
  • 打ち合わせ・会議の議事録要約
  • 見積書・提案書のたたき台作成
  • 簡単なコーディングやホームページの修正補助

洗い出したら、「なくなっても電話や手作業でなんとか回せる業務」か、「なくなると仕事が止まってしまう業務」かで、軽重を分けておくと後で優先順位がつけやすくなります。すべてを同じ重要度で扱う必要はありません。

備え③:「もしなくなったら」を想定した簡易テストをしてみる

バックアップしておいた指示文を、Gem機能を使わずに、通常のGeminiチャット画面に毎回貼り付けて使ってみましょう。

一手間増えるのは事実ですが、実際にやってみることで、「思ったより不便ではない」のか「これは早めに別の方法を考えたほうがよさそうだ」のか、体感として把握できます。実際に廃止されたときの心理的な負担も、事前に一度試しておくだけでかなり軽くなります。

備え④:有料移行を前提にするかどうか、今のうちに考え始める

Skillsへの移行がまだ確定事項ではない以上、慌てて課金する必要はありません。ただし、「もし本当に必要になったら、月額どのくらいのコストがかかるのか」を頭の片隅に入れておくだけでも、いざというときの判断は早くなります。事業として生成AIツールに継続的にコストをかける価値があるかどうかは、業務でどれだけ活用できているか次第でもあるため、備え②の洗い出し結果とあわせて考えてみてください。

今回のチェックリスト

  • 登録している全Gemの指示文を、Gemini以外の場所にコピーして保存したか
  • Gemの名称・用途もあわせてメモしたか
  • 業務のどこでGemを使っているか、リストアップできたか
  • 「なくなったら困る度合い」で優先順位をつけられたか
  • Gemを使わない場合の手間を、一度試してみたか

すべて完璧にやる必要はありません。まずは「一番よく使っているGemの指示文を1つコピーして保存する」ところから始めてみてください。

次回は、実際にGemが廃止された場合に代わりになりうる、他の生成AIツールをいくつかご紹介する予定です。

まとめ

  • Gemの内容をSkillsへ自動で移行する仕組みは、今のところ案内されていません。今のうちに自分で備えておくことが大切です
  • 一番優先すべきは、登録しているGemの指示文を、Gemini以外の場所にバックアップしておくことです
  • 業務のどこでGemに依存しているかを洗い出し、重要度に応じて優先順位をつけておきましょう
  • Gemを使わない場合の手間を一度試しておくと、実際に廃止された場合の負担感が減ります

こうした指示文の棚卸しや、日々の業務に生成AIをどう組み込むかの整理は、忙しい中で一人で進めるのは大変な作業です。StudioAKでは、ClaudeCode・Gemini・Google AI Studioなどの生成AIツールを使った、中小企業の業務効率化・DX化のご相談を承っています。「何から手をつければいいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

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